一番の味方でいてくれるのは、私自身だった
- Ayako Lux
- 6月13日
- 読了時間: 3分
──インナーチャイルドと母との関係を見つめて
母親との関係に悩んでいる方は、少なくありません。どれだけ大人になっても、母との距離感は私たちの心に深く影響を与えます。
私自身にとっても、母との関係性は、人生最大のテーマのひとつでした。
母は、いつまで経っても「自分の娘」という立場から、私を“下”に見るような接し方をしてきました。でも実際には、母は私に頼ってきたり、感情的に寄りかかってきたり……その在り方は、どこか“甘え”のようにも感じていました。
「またか……」と、何度もため息をつきながら、「母って本当に厄介だな」と思っていたこともあります。でも、その奥にあった気持ちに、私はずっと目を背けてきたのです。
ヒプノセラピーを学び、自分自身のインナーチャイルドと丁寧に向き合う中で、ある日ふと浮かび上がってきた想いがありました。
それは──
本当は、お母さんに甘えたかった。
お母さんが大好きだった。
そんな、幼い私の心の声。
母が不機嫌になるたびに、私はその顔色を伺い、一喜一憂していました。本当はこわかった。そして、ずっと寂しかった。
“わかってほしい”“がんばってる私を認めてほしい”“応援してほしい”
そんな切ない願いが、私のインナーチャイルドの中に、深く沈んでいたのです。
その想いに気づくには、勇気がいりました。
なぜなら、それは「私は寂しかった」「私は満たされなかった」と、自分の“弱さ”を認めることでもあるから。
でも、だからこそ今の私にできることがあります。
それは、「小さな私」の気持ちに、ちゃんと気づいてあげること。
誰かにわかってもらうことを待つのではなく、自分自身が、自分の一番の味方になってあげること。
そのスタンスでいると、 「小さな私」のために、これまでは怖くてぶつけられなかった本当の気持ちを、母に打ち明けることができるようになってきました。
もちろん、まだ完全にスムーズにいくわけではありませんし、全てをいきなりぶちまけるわけにもいきません。時には涙でぐしゃぐしゃになって、カッコ悪い自分をそのまま曝け出すような場面もあります。
それでも、少しずつ、少しずつ──本当の気持ちを伝えることができるようになってきているのです。
「もう大丈夫だよ」
「寂しかったね。でも今、私はここにいるよ」
「あなたの気持ち、ちゃんとわかってるよ」
そう語りかけながら、内側にいる幼い私を、ぎゅっと抱きしめてあげるのです。
これは、ヒプノセラピーを通して私が出会った、とても大切な“癒し”の感覚。
そして、同じように母との関係に悩んでいるあなたにも、この言葉を届けたいと思います。
どうか、誰よりも先に、あなた自身があなたの味方でいてあげてください。
理解してあげてください。労ってあげてください。抱きしめてあげてください。
その瞬間から、あなたの心の景色は、少しずつ変わりはじめるはずです。
ヒプノセラピストとして、一人ひとりが「小さな自分」とつながり、本当の自分を生きられるようお手伝いしています。インナーチャイルドとの対話は、自分自身の一番の味方になるための静かな時間。
愛と調和の道──愛道(マナイズム)とともに、その一歩をご一緒できたら嬉しいです。

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