ヒプノセラピー 潜在意識が導く癒し “感じ切る”ということ
- Ayako Lux
- 1月17日
- 読了時間: 5分
更新日:4月9日
潜在意識への扉を開く

先月からヒプノセラピーのセラピスト養成講座を受講中で、昨日は “気になる人との対話” を潜在意識の領域で行い、顕在意識では分からないお互いの本音を探って、悩みを解決する、という技法を学んだ。実践を通して学ぶのが一番なので、早速ロールプレイに入る。私は、“気になる人”として亡き夫を選んでクライアント役になった。
10年も前に亡くなった彼に、何を聞きたいのか?何を伝えたいのか?
この10年の間、様々なセッションや瞑想を通して向き合ってきた自身の嘆き。自著“レムリアとアトランティスが紡ぐ和合 愛の道へ”でも触れたように、“失ってしまったという悲嘆から立ち直るには、その悲しみを感じ切ること、自分の悲嘆を受け入れること”。
この“感じ切る”というのがなかなかの曲者で、現代三次元社会では、顕在意識優位で生きているため、いくら年月をかけてもなかなかアクセスできない“感じ”というものがある。
人は赤ちゃんから10歳くらいまでの間は、潜在意識と顕在意識の境目が曖昧で、間を行ったり来たりしている。赤ちゃんがお腹が空いたりオムツが汚れたりするとオギャーと泣くのは、感覚そのものだからだ。けれど成長するにつれ、理性が働くようになってきて、こんなことをしてはいけないという自制心が働くようになり、同時に“こんな風に思ってはいけない。感じてはいけない”という心のブレーキも発達していく。そうするうちに、本当はどう思っているのか、感じているのかがわからなくなってしまうのだ。
そこにアクセスするための効果的ツールがヒプノセラピーだ。
ヒプノセラピーとは、潜在意識にダイレクトにアクセスして働きかけ、通常では解決しにくい問題に働きかけるためのもので、セラピストはそのために催眠誘導をする。そして催眠(トランス)状態に入って潜在意識に到達し、ワークをするのは自分自身なのだ。
この自分自身でアクセスしワークする、という点が、数あるヒーリングの手法の中で、ヒプノセラピーに特化したものだ。潜在意識のワールドを、自分自身の目でみて、耳で聞いて、手で触れて、香りを嗅いで、感じる。感じきる。チャネラーや、霊媒師や、シャーマン、はたまた親や友達など、他の誰でもない自分自身の心に聞く手法なのだ。
亡き夫との対話
そんなわけで、話を今回の“亡き夫との対話”に戻そう。
催眠状態に入って、潜在意識の領域に到達すると、亡き夫に目の前に来てもらい(というイメージをして)、彼に聞きたいこと、言いたいことを伝える。
“なぜ、あんなに早く死んでしまったの?”
“なぜ、脳の癌になんてなったの?”
そこまで来て、強張ったような感覚でいる私に、セラピストの一声が。
“今どんな気持ち?どう感じてるの?”
その問いかけをもらった途端、私は激しく嗚咽し始めた。
“とても心細い。アメリカという国でどうやって一人で生きていったらいいかわからない。”
“こんなに早く死んじゃうなら、どうして一緒になったの?”
ああ、私はそんな風に思ってたんだ、とわかった。
感じ切ることで得られる癒し
亡くなってから10年。当初、胸が張り裂けそうに悲しい、と思ったことは覚えているが、そこで止まっていた。それ以上、感じていることを人前で話すなんて、泣き崩れてしまうからできなかった。彼の死のことは、出来るだけ冷静に人に伝えるような癖が出来上がっていた。
本に書いた時も、自分の感情を掘り下げて文章にしていく過程はしんどいものだった。けれどそれを書き上げたことで、人生の次のチャプターへ進む準備が整ったのだと感じていた。 そして行き着いたのが、ヒプノセラピーだった。 擬似セッションの続きを書こう。
新たな気づきと旅路の始まり
そんな私の思いを吐露した後で、今度は亡き夫の意識に入っていく。彼から、私はどう見えているのか。そして私に伝えたいメッセージを尋ねる。
彼は、終始穏やかな表情で、温かく私を包み込むようなエネルギーを醸し出していた。そんな彼の様子を感じ、対話をするうちに、私は落ち着いてきた。ああそうだったのだな、と腑に落ちた。わかったのだ。
彼はピュアな愛そのものになっていた。生前の彼も愛情深い人だったけれど、それとは違う次元での愛になっていた。そして、そこに常にいるのだった。だから、大丈夫なんだと私に伝えてくれた。
私の“なぜ?”という問いはこの次元のレベルでのものであり、それは大したことではないのだ、と軽く、でも当たり前のこととしてわかったのだ。
このわかったという感覚。これこそが、潜在意識の領域だからこそ得られる感覚なのだ。
明るく深い安らぎの元、私は帰路に着いた。
亡き夫との対話を通じて、私は潜在意識の深さと癒しの力を改めて実感しました。ヒプノセラピーは、私たちが日常では気づけない“本当の自分”に触れさせてくれる、とても効果的なツールです。
もしこの記事を読んで、“潜在意識の声を聞いてみたい” “自分自身を癒したい”と感じられたら、ぜひ私のモニターセッションにお申し込みください。ヒプノセラピーを通じて、一緒に新しい気づきを探してみませんか?
あなたの潜在意識に眠る答えと出会える瞬間を、心より楽しみにしています。



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